この記事のポイント
  • コンセント増設で壁の中への配線が可能かどうかは住宅の構造種別と壁の種類によって決まる
  • 木造の石膏ボード間仕切り壁は通線しやすく、RC造の躯体壁は原則的に隠ぺい配線の対象外
  • まず現地確認を行う電気工事士に複数の見積もりを依頼し、工賃・電材費・追加費用の発生条件を比較したうえで施工業者を選ぶ
  • コンセント増設は電気工事士法により有資格者以外の施工が禁じられているため一般住宅でのDIYは火災・感電・保険失効のリスク
  • 分譲マンション・賃貸では管理規約や貸主への事前確認が別途必要
  • 電気工事レスキューセンターでは出張無料・見積後キャンセル料なしで現地診断を行っている

「コンセントの数が足りない。延長コードだらけで見た目が気になる」

そう感じたとき、多くの方が思い浮かべるのが壁の中に配線を通す隠ぺい配線です。

すっきりした仕上がりになる一方で、「うちの壁でそもそも工事できるの?」「費用はいくら?」「マンションは許可が必要?」という疑問が次々と出てきますね。

私は電気工事会社を経営しながら、今も現場に立つ電気工事士です。

この記事では、隠ぺい配線ができるかどうかの見分け方・費用の内訳・DIYの法的リスク・マンション・賃貸の許可問題・信頼できる業者の選び方まで実務目線で順を追って解説します。

コンセントの増設,修理なら電気工事レスキューセンター

うちの家は壁の中にコンセントを増設できる?

うちの家は壁の中にコンセントを増設できる?

コンセント増設の相談で最初に受ける質問は、ほぼ決まって「うちでも壁の中に配線できますか?」というものです。できるかどうかは「住宅の構造種別」と「その壁が何でできているか」によって決まります。

まったく歯が立たないケースはほとんどなく、構造によって「そのまま通せる」「ひと手間かかる」「代替工法を選ぶ」の3段階に分かれると考えてください。

木造・鉄骨造・RC造で壁内への配線ルートが確保できるかどうかが変わる理由

壁の中に電線を通せるかどうかは、壁の内側に「空洞があるかどうか」に尽きます。構造種別によって壁の内側の作りが異なるため、施工のしやすさが大きく変わります。

構造種別 壁の内側の状態 隠ぺい配線の難易度
木造住宅 柱と柱の間に空洞あり
石膏ボード仕上げが多い
比較的容易
通線ワイヤーで電線を送れる
鉄骨造(軽量) 軽量鉄骨の間仕切り壁は木造に近い構造で空洞あり 間仕切り壁はほぼ木造と同等
重量鉄骨・ALCは難易度高め
RC造(鉄筋コンクリート) 躯体壁はコンクリート
間仕切り壁は石膏ボードのことも
躯体壁はNG
間仕切り壁なら木造と同様に対応可能

よくある誤解として「RC造(マンション)だから絶対できない」というものがありますが、これは正確ではありません。

コンクリートの躯体壁(外壁・構造壁)への穴あけは原則NGですが、室内の間仕切り壁が石膏ボード仕上げであれば木造と同様に隠ぺい配線が可能です。「どちらの壁か」の確認が先決になります。

なお、木造でも断熱材(グラスウールやウレタン吹付け)が充填された高断熱住宅や、防火区画の遮断材(ファイヤーブロック)が入っている箇所は通線の難易度が上がります。

「空洞があるから必ずできる」と決めつけず、現地確認が大切です。

自分でできる事前チェック

判断しきれない場合は現地確認が確実です。

  • 壁をコンコンと指で叩いて空洞音がする→隠ぺい配線できる可能性が高い(石膏ボード仕上げのサイン)
  • 壁を叩いて鈍い音がする→RC造の躯体壁。コンクリート打ち放し風でも表面が塗装仕上げなら躯体壁。

マンションは設計図書(工事完了図)で壁種を確認できることがあります。

電気工事レスキューセンターでは出張見積は無料で行っています。「できるかどうかだけ確認したい」という段階の相談も歓迎しています。

コンセント増設で壁の中に配線する費用は?

コンセント増設で壁の中に配線する費用は?

隠ぺい配線でのコンセント増設は、一般的な木造住宅の標準的な箇所であれば1か所あたり1万〜3万円台が一つの目安です。ただし、壁の材質・配線ルートの長さ・分電盤の空き状況によって、この幅は大きく変わります。

隠ぺい配線でのコンセント増設にかかる費用の内訳

見積書を正しく読むために、費用がどう積み上がっているかを把握しておきましょう。主な構成要素は以下の3つです。

項目 内容 コストに影響する要因
工賃(施工費) 開口・通線・コンセントボックス取付・パテ仕上げなどの作業料 通線の難易度、作業時間
電材費(材料費) VVFケーブル、コンセント器具、プレート、ボックスなど コンセントのグレード(USB付・接地付など)
諸経費 出張費、廃材処理、保険等 訪問先の距離、駐車場の有無

なかでも注意が必要なのが「見積もり後の追加費用」です。壁を開けてみて初めて分かる断熱材の状況や、配線の取り回しに想定外の迂回ルートが必要になるケースがあります。

誠実な業者であれば、追加費用の可能性がある条件を見積もり前に事前説明してくれます。

電気工事レスキューセンターでは、現地確認後に見積金額を提示し、それ以外の追加費用が発生しない方針で運営しています。また、中間業者を介さず自社スタッフが直接伺うためマージンなしの適正価格で対応できます。

見積もりを受け取った後に断っても、キャンセル料は発生しません(現地確認前の自己都合キャンセルを除く)。

壁の材質・配線距離・既存設備の状態によって費用が変わる理由

「なぜうちは高いの?」という疑問は以下の条件の差に起因することがほとんどです。

「なぜうちは高いのか」という疑問は、主に次のような施工条件の違いで生じます。

項目 なぜ費用差が出るのか 高くなりやすいケース
壁の材質(構造種別) 壁の構造によって、開口・配線・仕上げのしやすさが変わるためです
木造の石膏ボード壁は比較的施工しやすい
鉄骨造、RC造、開口や補修の工程が増える壁
配線距離 既存コンセントや分電盤から増設箇所までの距離が長いほど、必要なケーブル量と通線作業の時間が増える 別の部屋への配線、長距離の通線が必要な場合
分電盤の空き回路の有無 分電盤に空き回路がない場合は、そのまま増設できず、分電盤の増設や交換が必要になる 分電盤に空きがない、分電盤の増設・交換が必要な場合
コンセントの設置高さ・位置 標準的な位置よりも特殊な高さや場所では、施工方法の調整が必要になり、作業時間が増える TV背面、カウンター高、天井付近など特殊な位置への設置

「分電盤に空き回路があるか」を最初に確認してもらうことが重要です。空き回路がない状態での見積もりは、工事総額が大きく変わる可能性があります。

電気工事レスキューセンターでは現地の状況を確認した上で正確な金額をお伝えしますので、まずはお気軽にご相談ください。

コンセント増設の壁内配線を自分でやってはいけない

コンセント増設の壁内配線を自分でやってはいけない

コンセントの増設は電気工事士法によって有資格者以外の施工が禁止されています。これは「難しいから」ではなく、感電や火災といった重大事故を防ぐための法律上の規制です。

電気工事士法が定める無資格工事の禁止範囲

電気工事士法第3条は、一般用電気工作物(住宅・小規模店舗等)の電気工事を行うには第一種または第二種電気工事士の資格が必要と定めています。コンセントの増設はこの「電気工事」に明確に該当します。

無資格で隠ぺい配線した場合に起きるリスク

法律上の問題だけでなく、実際に起こりうる被害も確認しておくことが大切です。壁の中に誤った施工が隠れている場合は、外から見えにくいため、発見が遅れやすくなります。

項目 どのような被害が起こりうるか 注意したい点
漏電・トラッキング火災 ケーブルの接続不良や被覆の傷が原因で壁内で漏電が続くと、最終的に発火するおそれ 見えない場所で進行しやすく、発見が遅れると被害が大きくなりやすい
感電事故 通電したまま作業した場合や、アース(接地)の処理が不十分な場合は作業者や使用者が感電する危険 施工後の使用時にも危険が残る場合があります
火災保険・住宅ローン保証への影響 無資格工事が原因と判断された火災では、保険金の支払い対象外になることがあります 火災後の補償や保証の面でも不利益が生じるおそれ
不動産売却時の問題 リフォーム履歴の開示が必要な場面で無資格工事が判明すると、買主の不安材料になり、売却価格の下落や契約条件の見直しにつながることがあります 将来売却するときの資産価値にも影響しうる

有資格の電気工事士に依頼することで、こうしたリスクはすべて回避できます。「コスト削減のためのDIY」が、結果として大きな損失につながることを頭に置いておいてください。

電気工事レスキューセンターでは第一種・第二種電気工事士が在籍し、第三者賠償責任保険にも加入しています。法令を遵守した安全な施工を保証しています。

マンション・賃貸において壁内配線でコンセントを増設するときは許可が必要

マンション・賃貸において壁内配線でコンセントを増設するときは許可が必要

集合住宅でのコンセント増設は、「電気的にできるか」とは別に「法的・契約上やっていいか」という確認が必要です。この確認を怠ると、工事後にトラブルになることがあります。

分譲マンションで壁内配線の工事をする前に確認すべき管理規約のポイント

分譲マンションでは、区分所有法により専有部分(自分が所有する室内)共用部分(建物の躯体・共用廊下等)が明確に区分されています。コンセント増設で問題になるのは「どちらの壁を工事するか」という点です。

壁の種別 具体例 工事の可否
専有部分の間仕切り壁 洋室と洋室を仕切る内壁(石膏ボード仕上げ) 管理規約に違反しなければ可能なケースが多い
共用部分の躯体壁 外壁・コンクリート壁・ベランダに面する壁 原則として穿孔・壁内工事は不可
管理組合の承認が必要

管理規約は物件ごとに内容が異なります。「専有部分内の軽微な工事は届け出不要」としているマンションもあれば、「すべての内装工事に事前申請が必要」というマンションもあります。

まず管理組合または管理会社に問い合わせて、規約を確認するのが最初のステップです。

賃貸物件でコンセントを増設したい場合に、事前に確認しておくべきこと

賃貸物件では、原状回復義務(退去時に入居前の状態に戻す義務)が賃貸借契約の基本原則です。壁に穴を開けるコンセント増設は「原状回復が難しい改造」に当たるため、原則として貸主(大家・管理会社)の書面による許可が必要です。

  • 契約書の「特約事項」を確認する
  • 貸主から「書面での許可」を取る
  • 退去時の原状回復費用を確認する

一部の物件では「軽微なDIY改造を認める」特約が含まれていることがあります。電気工事が含まれるかどうかを確認してください。

費用負担のルールを事前に確認しておくと安心です。

無断工事は契約解除や原状回復費用の全額負担につながるリスクがあります。面倒に感じても、事前に貸主と合意を取ることが後のトラブルを防ぐ最善策です。

隠ぺい配線が難しいときに選べるコンセント増設代替工法

隠ぺい配線が難しいときに選べるコンセント増設代替工法

「壁の構造上、隠ぺい配線は難しい」と診断されても、コンセントの増設をあきらめる必要はありません。見た目や費用の優先順位に応じて、代替工法を選ぶことができます。

いずれの方法も、コンセントの接続作業には電気工事士の資格が必要な点は変わりません。

モール(ワイヤープロテクター)配線

壁面にプラスチック製のカバーをはわせて配線する方法です。費用が最も安く工期も短い点が特長です。

壁紙色に合わせたカバーを選べばインテリアへの影響を最小化できます。ただし配線が完全に隠ぺいされるわけではないため、見た目にこだわる方には不向きな場合があります。

モール配線は「カバーをはるだけ」に見えますが、コンセントの新設やケーブルの分岐には電気工事士法上の資格が必要です。カバーの取り付けだけなら自分でも行えますが、配線の接続作業は必ず有資格者に依頼してください。

天井裏・床下経由での配線

天井裏や床下に空間がある構造であれば、そこを配線ルートとして活用する方法です。外から見れば壁面には何も出ないため、仕上がりは隠ぺい配線と同様にすっきりします。

点検口の設置が必要になる場合があり、工賃は高めになります。

空配管の活用

マンションや新築物件では、将来の配線を想定して壁内に空の配管(CD管・PF管)が仕込まれていることがあります。この空配管が通じていれば、追加費用を抑えた隠ぺい配線が可能です。

設計図書や管理組合に確認してみる価値があります。

まとめ

コンセントの増設で壁の中に配線できるかどうかは、「壁の構造(木造・鉄骨造・RC造)と、その壁が躯体か間仕切りか」によって決まります。

費用は標準的な木造住宅なら1か所あたり数千円〜数万円台が目安ですが、配線距離や分電盤の空き状況によって変わります。

また、コンセント増設は電気工事士法による資格必須の作業であり、無資格DIYは火災・保険失効・法的罰則のリスクを伴います。

「まず自分の家で工事できるかを確認したい」という段階から、ぜひ電気工事レスキューセンターにご相談ください。

出張見積は無料で、見積後のキャンセル料も一切発生しません。

よくある質問

RC造(鉄筋コンクリート)のマンションでも、壁の中にコンセント配線を増設できますか?

「RC造だから絶対できない」は誤解です。コンクリート躯体(外壁・構造壁)への穴あけは原則NGですが、室内の間仕切り壁が石膏ボード仕上げであれば木造と同様に隠ぺい配線が可能です。また、空配管(CD管・PF管)がもともと壁内に仕込まれているマンションでは、追加費用を抑えた配線ができるケースもあります。まず設計図書の確認か、現地での打診(壁を叩いて音を確認)が判断の第一歩です。

隠ぺい配線でコンセントを増設する工事は、どのくらいの時間がかかりますか?

標準的な木造住宅で既存コンセントの近く(配線距離が短い)への増設であれば、1〜3時間程度が目安です。ただし、別の部屋への渡し配線・分電盤の増設対応が必要な場合や、壁の材質が複雑な場合は半日〜1日かかることもあります。正確な所要時間は現地確認の際にお伝えできます。

コンセント増設の隠ぺい配線工事は、自分でDIYしても問題ありませんか?

コンセントの増設(新設・ケーブルの接続)は電気工事士法第3条により、資格のない人が施工することが法律で禁じられています。違反した場合は罰則(3万円以下の罰金または懲役3か月以下)の対象となります。さらに、無資格工事による火災が起きた場合に火災保険が適用されないリスクもあります。コンセントカバーの交換などの「軽微な作業」は自分でも可能ですが、配線の接続作業は必ず有資格者に依頼してください。

費用が心配です。見積もりを依頼するだけでも費用はかかりますか?

以下の情報を事前に整理しておくと、見積もりがスムーズに進みます。

  • 増設したい場所(部屋名・壁の位置)と使用目的(PC・エアコン・テレビなど)
  • 希望する口数(2口・3口・USB付きなど)
  • 壁の素材(石膏ボード・RC等、分かる範囲で)
  • 分電盤の場所と空きブレーカーの有無(写真で共有するだけでもOK)

「何を準備すればいいか分からない」という段階でも、電気工事レスキューセンターではLINEで写真・動画を送っていただければ、必要な情報を整理するサポートをしています。まずはお気軽にご相談ください。

隠ぺい配線でコンセントを増設するとき、複数の業者を比べるポイントはどこですか?

比較で重視すべき3点は以下です。

  • 資格(電気工事士)と保険(第三者賠償責任保険)の有無
  • 現地確認後の見積もりを行うか
  • 追加費用の発生条件を事前に説明してくれるか

電話だけで金額を確定する業者や、訪問後に高額な「点検料」を請求する業者には注意が必要です。電気工事レスキューセンターでは出張見積無料・見積後キャンセル料なし・追加費用なしのポリシーで対応しています。