「寒い朝、水道から水は出るのにお湯だけ出ない…」 給湯器が凍結すると突然お湯が使えなくなり、戸惑ってしまいます。特に冬場にお風呂やシャワーが使えないのは死活問題です。
しかしご安心ください。適切な対処をすれば給湯器の凍結は解消でき、多くの場合またお湯を取り戻せます。
本記事では、現場経験豊富なプロの視点から給湯器凍結時の正しい解決策をわかりやすくお伝えします。やりがちなNG行為や凍結以外の原因まで網羅しています。
さっそくポイントを押さえて、一日も早く暖かいお湯のある生活を取り戻しましょう。
この記事で分かることの要約
給湯器が凍結?水は出るけどお湯が出ないときまず何をすべき?

「水道の水は出るのに、お湯だけ出ない…もしかして給湯器が凍ったのかも?」と感じたら、最初に落ち着いて行うべき基本対処があります。
慌てて蛇口をひねり続けたり、機械を叩いたりするのは逆効果です。以下の手順で安全に対処を始めましょう。
給湯器が凍結したかも?慌てず電源とガスを確認
まず疑わしいのが給湯器や配管の凍結ですが、焦る気持ちをぐっとこらえて、一旦給湯器のスイッチ類を確認します。給湯器リモコンの運転スイッチを「切」にして電源をオフにしましょう。
リモコンが無いタイプなら給湯器本体の電源プラグを抜くか、ブレーカーを落としてもOKです。同時に、ガス給湯器の場合はガスの元栓(ガスメーター横などにあります)も閉めておきます。
凍結が原因でお湯が出ない場合、電源を入れっぱなしにして蛇口を開け続けると、急に解凍したときに空焚き(何も燃焼しないのに燃焼しようとする)や異常燃焼を招く恐れがあります。
難しいことは抜きにして、「まずスイッチOFF・元栓OFF!」と覚えてください。
気温上昇を待つ!自然解凍でお湯が出るまでどれくらい?
給湯器や配管が凍っていた場合、実は何もしなくても時間が経てば自然に解けることがほとんどです。寒さのピークが過ぎ、外気温が上がってくれば氷は徐々に溶け、またお湯が出るようになります。
目安としては、半日から1日程度です。日中の暖かさによっては数時間で解凍することもありますが、寒波が厳しいと丸二日かかるケースもあります。
自然解凍は最も安全で確実な方法です。ですので、可能であれば気長に様子を見てみましょう。
なお、この待っている間ですが、お湯の蛇口を少し開けておくことをおすすめします。ポタポタと垂れる程度で構いません。
そうすると氷が溶けた瞬間に水が流れ出し、凍結解消に気づきやすい利点があります。また、ほんの少しでも水が動いていると凍りにくい効果も期待できます。
解凍後に確認!お湯が出たら給湯器や配管の漏水チェック
長い時間待って、ついにお湯が出るようになった!喜ぶのはもちろんですが、給湯器本体や配管に異常がないか確認してください。
具体的には、給湯器周辺や壁から出ている配管を目視でチェックし、水漏れがないかを確かめます。凍結によってもし配管が破裂していた場合、氷が溶けるとそこから水が漏れ出すことがあるためです。
幸い、ほとんどの凍結は解けても問題なく水が流れるだけですが、万が一漏れていたら大変。だからこそ確認が重要です。
漏水があった場合は?
漏水があれば、そのまま使い続けるのは危険なので、すぐに給水の元栓(家の水道メーター付近にあるバルブ)を閉めて水を止めてください。そして専門業者に修理を依頼する必要があります。
また、水漏れ以外にも、給湯器から異音がしないか、焦げ臭い異臭がないかなども一応確認しましょう。正常に動いていれば心配ありませんが、凍結が原因で機器内部にダメージが残っていると稀に音や匂いの異常が出ることがあります。
その際も運転を止めて点検が必要です。
すぐお湯を使いたい!給湯器凍結を早く解消する応急処置は?

「自然解凍が安全なのは分かるけど…半日も待てない!早くお湯を出したい!」そんな切実な声にお応えして、給湯器の凍結を少しでも早く解消する方法をお伝えします。
以下でご紹介する正しい応急処置を、注意点を守りながら試してみてください。
タオル+ぬるま湯で解凍
早く氷を溶かす定番の方法が、「タオル+ぬるま湯」作戦です。熱伝導を利用してゆっくり氷を溶かす方法で比較的安心して実行できます。
具体的な手順は以下です。
- 蛇口(お湯側)を少し開けておく
氷が溶けて水が流れ始めたら、開けている蛇口から水が出てくる音が聞こえます。これで「解けたな」と判断できますし、残りの氷も押し出されやすくなります。 - 凍結していそうな箇所にタオルを巻く
給湯器につながる太い給水管や、その根元のバルブ(元栓)部分に乾いた布やタオルをぐるぐると巻き付けます。配管全体をふんわり覆うようにしてください。 - 人肌程度のぬるま湯を用意する
触ってみて「ちょっと暖かいかな」ぐらい、約30〜40℃のぬるま湯を用意しましょう。 - タオルの上からゆっくりとかける
少しずつ染み込ませるイメージです。タオルがびしょ濡れになってじんわり温まる感じでOK。
タオルが急激な温度変化を緩和してくれるので、これで配管内部の氷が少しずつ溶け出します。何度か繰り返しかけて、タオルが冷たくなったらまたぬるま湯を足しましょう。
決して熱湯を使ってはいけません。いきなり直接お湯をかけると温度差で配管が膨張し、破裂する恐れがあります。
ドライヤーの温風で安全に配管を温めるコツ
お湯をかける方法のほかに、ドライヤーを使って配管や給湯器を温める手もあります。これは直接水を使わないので濡れたりせず、室外機能の給湯器でも電源コードが届けば実行可能です。
ドライヤーを当てる部分は、主に給湯器本体の金属部分や露出した配管部分です。凍っていそうなところに、ドライヤーの温風(中温〜弱風)を20〜30cmほど離して当てます。
ポイントは一箇所に集中しすぎず、ゆっくりと動かしながら温めることです。金属表面がほんのり暖かくなるくらいを目安にしましょう。
ただし、電気製品を使うので安全面のコツをしっかり押さえてください。
まず、屋外の給湯器で作業する場合、コンセントや電源コードが濡れていない状態を必ず確認しましょう。作業するときはゴム手袋をするとより安心です。
「早く溶かそう」とドライヤーの高温を至近距離で当て続けると、配管や給湯器のプラスチック部分を痛める可能性があります。焦らず5〜10分程度かけて様子を見ると良いです。
それでもお湯が出ない…応急処置後の次の手は?
ぬるま湯をかけても、ドライヤーで温めても、それでもお湯が出ない…そんなときはどうしましょう?給湯器リモコンの画面にエラーコードが表示されていないか確認しましょう。
数字やアルファベットのコードが出ている場合、給湯器自身が何か異常を検知しています。たとえば「111」や「121」などのエラー番号が出ていたら凍結や着火不良を示す場合があります。
こうしたエラーが出ているなら、もはやご家庭でできる対処は限られます。メーカーや業者に連絡して対応してもらう段階かもしれません。
やってはいけない対処法は?給湯器凍結時のNG行為は?

凍結時は一刻も早くお湯を出したい気持ちから、つい極端な手段に出てしまいがちです。しかし、誤った対処はかえって事態を悪化させます。
ここでは給湯器が凍結したときに絶対やってはいけないNG行為を3つお伝えします。うっかり実行してしまう前に、危険性を知っておきましょう。
給湯器本体や配管に熱湯をかける
熱湯を直接かけるのは絶対にNGです!配管の材質は金属や樹脂ですが、いずれも急激な温度変化に弱いからです。
氷点下近くでカチコチになっているところへ100℃近い熱湯をぶっかけると、金属配管が一気に膨張して亀裂が入ったり、最悪破裂する恐れがあります。
また、給湯器内部にはゴムパッキンやプラスチック部品も使われています。そこに熱湯を流し込めば部品が変形・劣化し、給湯器本体の故障につながりかねません。
だからこそ「ぬるま湯をタオル越しにゆっくり」が大事だったのです。
電源コードやコンセントに水がかかるような対処
これも注意が必要です。給湯器をお湯で溶かそうとしていると、つい周りが見えなくなるかもしれませんが、電気系統を濡らす行為は厳禁です。
例えば、屋外給湯器の凍結にホースでお湯をかけるとき、うっかり近くのコンセントや電源プラグにお湯がかかってしまうケースがあります。これは非常に危険です。
電源コードやコンセントが濡れると、感電や漏電のリスクが飛躍的に高まります。漏電すれば給湯器内部の基盤がショートして故障するかもしれませんし、触った人が感電する可能性もあります。
万一水をかけてしまった場合は、すぐ電源を落として乾いたタオルで拭き取るようにしてください。そうしないと、あとで通電したときショートする危険があります。
また、凍結対処中は手袋をしていても、濡れた手で電源プラグを触らないようにしましょう。何か操作が必要なら、一度手を拭いて乾かしてからにしてください。
給水元栓や配管についた水滴を放置
せっかく凍結が解けてお湯が出るようになっても、安心して終わりにしないでください。給湯器の給水元栓や露出配管についた水滴をそのままにしておくのはNG行為です。
水滴が残っていると、また外気で冷やされて再び凍結する恐れがあるからです。特に夜間、せっかく溶けた水滴が氷となり、元栓や配管の表面を覆ってしまうと、翌朝また同じことの繰り返し…なんてことになりかねません。
対策はシンプル。最後に乾いた布でしっかり水気を拭き取ることです。元栓バルブの周り、配管表面、給湯器の下部など、濡れているところがないかチェックしましょう。
実は凍結じゃない?水は出るのにお湯が出ない給湯器の別の原因とは?

寒い時期にお湯が出なくなると真っ先に「凍結か!」と思いますが、実はすべてのケースが凍結とは限りません。給湯器凍結以外に考えられる主な原因3つと判断ポイントを紹介します。
給湯器本体の故障かも?
まず頭に入れておきたいのが、給湯器そのものの不調・故障です。特に給湯器を10年以上お使いの場合、どこかが壊れてお湯が出なくなっている可能性があります。
寒さに関係なく年数的に寿命を迎えていることもあります。
判断の一つとして、給湯器リモコンの画面を見てください。何やら数字や記号のエラーコードが表示されていませんか?
機種によりますが、代表的なものに「111」や「121」というコードがあります。
- 「111」:着火しない(燃焼しない)状態を示し、原因として凍結やガス不足
- 「121」:お湯が出ない異常で、やはり凍結や機器側の不具合が原因候補
もしエラーコードが出ている場合、取扱説明書やメーカー公式サイトで番号の意味を調べることができます。
10年以上頑張ってきた給湯器なら、寿命も視野に入れておきましょう。無理に触って直るものではないので、この場合は速やかにメーカーのサービスや設備業者に点検・修理を依頼するのが得策です。
給湯器の水抜き栓フィルターつまり?
ちょっとマニアックな原因ですが、給湯器内部の「水抜き栓フィルター」のつまりがあります。聞き慣れないかもしれませんが、給湯器の配管内部には水圧を調整するための「水抜き栓」という部品がついており、これに細かなフィルターが付属しています。
役割としては給湯器内の水を抜いたり凍結を防止したりするものなのですが、このフィルターにゴミやサビがつまると、水の流れが悪くなってお湯が出なくなることがあるのです。
症状としては、水道の水圧は問題ないのに給湯器がうんともすんとも言わずお湯が出ない、といった場合に疑われます。凍結でもない、エラーも出ていない、そんなときは「もしかしてフィルターつまりか?」と考えるわけです。
この水抜き栓フィルターの掃除は、実は手順を知っていれば自分でできなくはない作業です。しかし、正直かなり専門的で手間がかかります。
ですので、フィルターつまりが怪しいなと感じても、無理に自分で分解清掃するのはおすすめしません。専門の修理業者に依頼すれば、慣れた手つきでサッと掃除・交換してくれるでしょう。
蛇口(混合水栓)の故障?
三つ目の原因は、蛇口(混合水栓)の故障です。「水は出るのにお湯が出ない」という現象は、実は蛇口側の不具合でも起こり得ます。
特に台所や浴室のシングルレバー混合栓では、内部にバルブカートリッジという部品があって、お湯と水の流量調節をしています。これが劣化・故障すると、お湯側の通路だけが閉じっぱなしになってしまうことがあるのです。
見分け方としては、水側は普通に出るのに、お湯側にひねると全く出ない、あるいはチョロチョロとしか出ない、という場合です。
給湯器が動いていないようなら凍結や故障ですが、給湯器は動作音がしているのにお湯が来ないなら、蛇口内部で止まっている可能性があります。
バルブカートリッジ自体はホームセンターやメーカーから入手できますし、交換すれば直ります。しかし、この交換作業はかなりテクニックが必要です。
従って、蛇口の故障が疑われる場合もプロの力を借りるのが一番です。水道修理業者なら短時間で交換してくれるでしょう。
自力でダメなら業者に相談!依頼の判断基準と選び方は?

ここまで頑張ってもお湯が出ない、あるいはそもそも素人には手に負えない状況。そんなときは無理をせず、専門業者に相談・依頼しましょう。
業者に依頼すべき判断基準と信頼できる業者の選び方を解説します。
業者に依頼すべきケースとは?
まずは「もうこれはプロに任せよう」と判断すべきケースを整理してみましょう。以下のような状況に当てはまったら、迷わず業者に連絡してください。
- 配管が破裂して水が噴き出している
- 1〜2日待ってもお湯が出ない:凍結にしては長すぎます。他の深刻な不具合が起きている可能性が高いです。
- 給湯器にエラーコードが出たまま消えない:リセットしてもエラー表示(例えば「611」や「632」等)が残る場合、機器故障や要部品交換が疑われます。
- 原因不明でお湯が出ないが、自力ではお手上げ
- 作業が難しく不安:無理して怪我や事故になったら本末転倒です
要するに、少しでも「これはまずい」「分からない」と思ったら遠慮なくプロに頼るべきなのです。給湯器や配管の専門知識・道具を持った人なら、あなたが何時間悩むところをものの30分で直してしまうかもしれません。
失敗しない業者選びのポイント3つ
では、実際に修理を頼むとしてどんな業者を選べば良いか。以下の3つのポイントを押さえて選ぶと失敗が少ないです。
対応の速さ(スピード)
給湯器トラブルは寒い中で起きますから、迅速に駆けつけてくれる業者が理想です。問い合わせてから「では3日後に伺います」なんて言われたら困ります。
そこで、24時間365日対応しているか、コールセンターが夜間でも繋がるかなどを確認しましょう。
さらに「最短30分で到着」など具体的なスピードを掲げている業者は頼もしいです。
当社でもご依頼いただければ最短30分で現場に駆けつけ凍結修理に対応しています(地域や状況によりますが、迅速対応には自信があります)。
技術力・実績の豊富さ
給湯器や配管の凍結トラブルをきちんと直すには、やはり専門的な技術が必要です。資格としては「ガス設備士」「電気工事士」「給水装置工事主任技術者」などがありますが、それ以上に現場経験がものを言います。
過去に似た事例を何度も対応している業者なら安心です。
「創業○年、累計○件の修理実績」などPRしている会社もあります。特に寒冷地での対応実績が多い業者は凍結トラブルに精通しています。
公式ホームページや口コミなどで評判もチェックすると良いでしょう。弊社の実績口コミもご確認ください!
料金の明瞭さと相談のしやすさ
修理を頼むとき一番気がかりなのが料金です。不透明な料金体系の業者だと、後で高額請求されるのでは…と不安になります。
そこで見積もりを無料でしてくれるところや、作業前に料金説明をしっかり行うと明記している業者を選びましょう。また、電話やメール、最近ではLINEなど問い合わせ方法が複数あって気軽に相談できるところも親切です。
当社でもお電話はもちろん、写真を送ってLINEで相談なんてことも可能です。問い合わせだけで費用は一切かかりませんし、お見積り・出張費も無料で対応しております。
まとめ
給湯器が凍結してお湯が出ない…そんなピンチも正しい知識と対処法さえ知っていれば怖くありません。給湯器の電源やガスを切り、自然解凍を待つのが基本です。
早く解決したいときは、タオルを巻いてぬるま湯をゆっくりかける、ドライヤーの温風を当てるなど、安全な応急処置で氷を溶かしましょう。
もし自力で解決が難しい場合や、配管破裂・給湯器故障など緊急性が高いときは、無理せず早めに専門業者に相談することも大切です。対応の早い信頼できるプロに任せれば、確実かつ迅速に元通りお湯が使えるようになります。
凍える寒さの中、お湯が出ないのは本当につらいものです。しかし、今回ご紹介した知識を頭に入れておけば、いざという時も落ち着いて対応できるでしょう。
給湯器の修理は、水道・電気・ガスの専門知識が必要です。信頼できる資格を持った業者に依頼し、安全に冬の日常を取り戻しましょう。ご判断に迷われた場合は、いつでも私たち電気工事レスキューセンターにご相談ください。
よくある質問
給湯器が凍結してお湯が出なくなる原因は何ですか?
多くの場合、寒波による外気温の急激な低下で給湯器や配管内の水が凍結してしまうことが原因です。水が凍ると体積が増えて配管を塞ぎ、お湯が流れなくなります。また、給湯器内部の小さな通路が凍結することもあります。気温が氷点下近くまで下がった日に発生しやすいです。なお、外気温が高くてもお湯が出ない場合は、機器の故障など別の原因も考えられます。
給湯器のリモコンに雪だるまマーク(凍結予防運転中の表示)が出ています。これは故障でしょうか?
雪だるまのマークは給湯器が自動で凍結防止運転を行っているサインなので、故障ではありません。一定以下の温度になると給湯器内のヒーターやポンプが動いて機器を温めています。その際に表示されるマークです。正常な動作なので安心してください。ただし、この表示が出るには給湯器の電源プラグがコンセントに差さっている必要があります。万一エラーコードと一緒に表示されている場合は別途取扱説明書を確認してください。
次回の寒波に備えて簡単にできる凍結予防策はありますか?
はい、蛇口から少量の水を一晩中出し続ける方法がお手軽で効果的です。
特に冷え込みが予想される前夜に、お湯側の蛇口を細く開けて水をチョロチョロ流しておくと、配管内の水が動くため凍結しにくくなります。合わせて給湯器のコンセントは抜かず、凍結防止ヒーター機能を有効にしておきましょう。また、露出配管に保温材を巻いておくとさらに安心です。これらの対策でかなりの凍結を防げますのでぜひ実践してみてください。
